伊豆から世界への一歩

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(2015年3月15日開催の伊豆トレイルジャーニー【ITJ】を香港の新聞紙am730で紹介しました。日本語訳は下記の通りです )

僕は日本でたくさんの「初めて」を経験した。雪山を上ったのも、トレイルに残る熊の足跡を見たのも、30時間ぶっ続けで走ったのも初めてだった。そして、オーストラリアにマッサージ留学に旅立つ前に思いがけない初体験をした。3月15日に開催される「伊豆トレイルジャーニー」のポスターモデルになったのだ。

ITJ との約束

ITJのコースデザインを手掛けるのは世界で活躍するトレイルランナー鏑木毅氏だ。2013年の初開催から、国内ランナーの間でITJの人気は瞬く間に広まった。昨年3月、僕は伊豆を訪れ鏑木氏に初めてインタビューをした。そこで大会ディレクターの千葉達雄氏とも出会った

千葉氏は思慮深い人、という印象だった。取材スケジュールや写真撮影のロケーション、食事から宿泊にいたるまで、千葉氏は僕とカメラマンのために気を配り何でも準備してくれた。それだけではない。合間を見つけては、人気のサーフィンスポットはここだとか、どこどこの旅館は人集めに苦しんでいるだとか、地元の話をしてくれた。もしも大会ディレクターでなければ、伊豆の観光大使か何かに見えるくらいだった。

数年前に東京の仕事を離れ、ITJの準備のために伊豆に戻ったと千葉氏は教えてくれた。トレイルレースを通じて伊豆半島の良さを人々に伝えたいという思いがあった。彼の熱意に感動し、考える間もなく、「もし何か手伝えることがあれば教えてください」と言ったのを覚えている。

再会

とはいえ、取材後僕たちはそれぞれ仕事で忙しい日々を過ごしており、なかなか連絡を取ることすらできずにいた。10月になって、温泉旅行で伊豆を訪れた際、千葉氏と再会した。 1日ツアーガイドになってほしい、とお願いし、ITJのコースの一部を一緒に走った。 ITJは西伊豆に位置する松崎港に始まり、ランナーたちは北へと向かい杉の生い茂る森を登る。山を抜け、伊豆半島の稜線づたいに走ればそこにはまったく違う景色が広がっている。左手には駿河湾が広がり、そして目の前には富士山がそびえ立つ。現在まで何万人(いや、何十万、何百万だろうか)の人々が通った歴史的なトレイルを踏みしめる。すべての参加者が最高の旅(ジャーニー)を経験できるようにと、鏑木氏と千葉氏は時間をかけ、細部までこだわってコースを設計したのだろうと推察する。

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伊豆のあまりの美しさに見とれていたとき、横で走る千葉氏が声をかけてきた。「一つお願いできることがあります。来年のITJのポスターモデルになってくれませんか?」

唐突な話に驚き僕はバランスを崩しそうになった。仕事で人の写真を撮ったことはあるが、自分が被写体になったことはない。モデルになるなんてめっそうもない、と感じたが、千葉氏との約束を思い出した。すべて上手くいくから、一か月後に伊豆にまた来てください、と彼は言った。 こうして11月の初め、僕はこの美しい土地を3度目に訪れた。

100キロの国際大会へ

朝5時前。千葉氏、カメラマンの小関信平氏、デザイナーの谷田貝吉行氏と車で撮影場所へ向かった。あたりは暗く、震えるほど寒かった。千葉氏がITJコース上にある景色が良いロケーションをいくつか選び、日の出と日の入りの写真を撮る計画だった。長い一日になるというのは簡単に想像できた。 伊豆半島にはそれといって高い山はない。ITJで標高が最も高いポイントは1000メートル程度だ。しかし、アップダウンがきつく、全長72キロのコースは累計獲得標高が4400メートルにもなり完走は容易ではない。僕のモデルの仕事は楽だった。カメラマンの小関氏がよし、というまでただひたすら走って狭い範囲を往復する。一日の撮影で走った距離はおそらく4、5キロにしかならないだろう。むしろ、小関氏のほうがハードな仕事をしたはずだ。2台の重いカメラ、レンズと三脚を担ぎ、走るしゃがむを繰り返した。重荷を下ろしたら、きっと彼はいいランナーに違いない。  D4S_2178

日没を待って一休みしていた時、千葉氏が今年のITJのテーマがなぜ「Living on the trail」なのか教えてくれた。ランナーが自然に溶け込み、まるでトレイルの上で生きているように感じてほしい、と彼は言う。そして、この土地の美しさを国内外の人々に伝えたいのだ。「この大会をきっかけに伊豆半島全体がもっと海外の方々が訪れやすい地域になるようにしてゆきたいです。そして香港、シンガポール、マレーシア、台湾、中国などアジアの人達ともっと交流したいと思っています」と千葉氏。彼の夢はいつかITJを100キロの国際大会へと成長させることだ。 千葉氏によると、4人の香港人とアメリカ人が3月15日のITJに出場予定だ。まだまだ数としては少ないが、夢を実現するための第一歩となる。海外ランナーを迎える際の懸念のひとつとして、伊豆は箱根や富士山と比べて観光インフラが発達していないことがあげられると千葉氏は言う。宿泊施設での受け入れや、レースでの外国語対応がネックになっているそうだ。

僕はそんなことは全然問題ではないですよ、と答えた。なぜならば、一般的に長距離ランナーというのは適応能力が高い。20時間走り続けてもへこたれない彼らが、言葉が通じないくらいでどうして文句を言うだろうか?それに、わざわざ日本まで来るのだから、本物の日本文化に触れてみたいと思うのが当然だろう?

僕のポスターを見て、いい仕事してるな、と思った方。ぜひ来年は伊豆に来て、一緒に千葉氏の夢を叶えるお手伝いをしませんか?

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左から;マルコ、千葉、小関、谷田貝。

撮影;小関信平

翻訳;油井望奈美

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